社員紹介3

先輩社員の声

Y.Tのプロフィール

入社年月日:2006年 入社

所   属:金融システム第2G

-1日の業務スケジュール-
9:00
出勤/メール確認/タスク確認
10:00
チーム内打合せ、客先打合せ   
12:00
お昼休み   
13:00
offshoreとの定例ミーティング  
15:00
チーム成果物のレビュ(レビュア)
16:00
チーム内打合せ、客先打ち合わせ
19:00
問い合わせ調査
20:00
報告資料作成、進捗確認/業務終了

Q1:普段はどのような業務をしていますか

A1:ここ数年は客先の複数チームへ横断的に参画し、様々な課題の解決や品質/管理/技術のアドバイス、問題が発生しやすい新規チームの立ち上げ、進捗の逼迫している案件サポートを実施しています。端的に言ってしまうと、”火消し役” ですね。

Q2:コロナ禍を経て働き方に変化はありましたか

A2:2020年4月からお客様の意向により、全面的に「テレワーク」を継続中です。
※当社の中でも部署やお客様次第で、テレワークの実施状況は異なっています。

昨年から全面テレワークとなったことが大きな変化です。
従来、日本は文化としてオフィスに出社して働くことが ”当然” であったため、コロナ以降、全国でテレワークが広く普及(継続状況はまちまちですが)したことは日本人の働き方自体の大きな変革/ターニングポイントだと感じています。

Q3:offshoreとは?

A3:システム開発における一部作業を海外の別会社へ切り出す開発手法があり、海外の別会社やそこに所属するメンバを総じて「offshore(offshoreメンバ)」と呼びます。
なお、私は日頃、offshoreとしては中国(大連)のメンバと一緒に作業しています。

Q4:レビュとは?

A4:プログラムや設計書、各種ドキュメント等の内容に問題がないか第三者が机上 or 対面でチェックすること。システム開発では非常に重要なプロセスです。
「レビュア」はレビュを実施する側、つまりチェックをする側の人を指し、「レビュイ」がレビュを受ける側、つまりレビュ対象の成果物の作成者を指します。

システムを構成する要素は、人である
業務内容

上記A2.にも記載した通り、私の所属する金融システム部はコロナ禍を機に全面リモートワークとなっており、直接オフィスに出社して顔を合わせることのない状況での業務を現在も継続しています。

 

手探りしながら1年半程リモートワークを実施した感想としては「リモートでも意外と業務が出来る物なんだな」という手応えを多くのメンバが感じています。(勿論、「やはりリモートでは難しいね」という帰結に至った職種や作業もあるでしょう。)

 

その一方で、新規参画したメンバ(新人さんや他の現場から異動してきたメンバ)に関しては『説明する側は細かなニュアンスが伝わりにくい』『新規参画した側も対面に比べて質問を挙げにくい』といった、リモート固有の課題も各チームで徐々に明らかになってきています。

 

これに対して、例えばですが「チーム内に散在するナレッジ資料を再度整備・集約して、新規参画者が ”やりたいこと(Goal)” と“それを実現するための手順(How)” を自発的に紐づけられるようにする。」といったリモートワークを前提としたチーム環境の構築が早急に求められています。

 

俯瞰すると、ここ数年の働き方の変革に対し、次のStepとしてはそれを受け入れる体制・環境を整え、従来の ”対面が当然” という時代からIT業界ひいては日本全体が脱却していく必要がある訳です。

 

・・・と、大風呂敷を広げましたが、まずは足元、自チームで実現していくところから、になります。
狭い範囲でも大変ではありますが、同時に ”IT業種” という、先端技術を取り扱う職種であることも相俟って、時代の流れを大いに感じることのできる、遣り甲斐のある業務だと考えます。

若手の時と違うこと

まず、私個人の業務における大きな違いとしては、年次が上がるのに比例して、1日の時間の内、管理系の作業や会議に大半を取られる比率が高くなってきました。ほぼ終日、断続的な会議に参加して1日が終わるという日も珍しくありません。
若手の頃はコーディングやテストといった手を動かす作業が大半で、そこで失敗も沢山経験しました。

 

ですが、私の信念(経験則と言っても良いと思います)の一つとして「技術が解らぬままに、その管理は出来ない」という考えがあり、若手の頃に苦労して学んだ技術の基礎、ひいてはその考え方/概念/原理原則は管理職となった今でも、私の中で大事な土台になっています。

 

次に、業界全体を見た時の違いとしては、既に各種のシステムが人々の日常生活に不可欠な一要素となっており、結果、それを扱うSE/PGという職種が、職業の選択肢の一つとして完全に定着しました。  

 

私が若手の頃は、俗にいう ”3K(「きつい」「汚い」「危険」)” であったりブラックな企業や劣悪な労働環境が、この業界の代名詞のようになっている時代でした。
近年は、政府の働き方改革の施行もあり、IT業界もだいぶクリーンになったと感じます。
(ただし今でも、「完全に業界から撤廃された」とは言い難い話も小耳には挟みます。)  

 

実際、当社社員の文系/理系の出身比率を見ても、ここ数年はほぼ50%:50%で推移しており、ひと昔・ふた昔前の「理系のパソコンオタクが幅を利かせる職種」というイメージからは既に大分変ってきているな、という印象を受けます。

お客様から信頼を勝ち得るためには

「システムを構成する要素は、人である」と私は感じています。
一般的に ”システムは、プログラムの集合体である” と理解されがちです。私自身、この業界に入るまではそう思い込んでいました。

 

ですが、これまで15年間ほどこの業界に携わってきた中で得られた気付きの一つとして、プログラムといった技術的な要素も重要ですが、それと同等かあるいはそれ以上に、“システムは、それに関わる全ての人と人との繋がりで動いている” ということを感じます。

 

ここで言う「人」とは、一緒にシステムを作る当社内のエンジニアは勿論のこと、実際にシステムをお使いいただくお客様や、開発の過程で関わる他チームや他社の方々、果ては海の向こうのoffshoreメンバに至るまで、そういった全ての人と人との連携を指します。

 

結局のところ、どれだけ技術やプログラム言語が高度に発達しても、それらを用いる人と人との間の繋がりが脆弱では、そこから生み出されるシステムも不具合だらけだったり、使い勝手が悪かったり、お客様の望んだ内容になっていなかったりと、問題を多く抱えた物となってしまいます。

 

このことから、私は日頃の業務の中で、楽しみを見出すことを心掛けています。
一例として、会議の中で些細な冗談を挟む(冗談を言った瞬間に顰蹙を買ってしまう会議も中にはありますので、あくまで雰囲気次第で)といった小さな物でも良いのです。

 

特にお仕事となると、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、時には苦しいこと、嫌なこと、やりたくないことも当然ながら出てきます。だからこそ、小さくても楽しみを見出し、それを他のメンバと共有することが共に関わる人と人との円滑剤として機能し、最終的には完成度の高いシステムの礎となりつつ、同時にお客様への信頼にも繋がっていきます。そしてそれこそが、私達エンジニアの本領であると考えます。

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