「システムを構成する要素は、人である」と私は感じています。
一般的に ”システムは、プログラムの集合体である” と理解されがちです。私自身、この業界に入るまではそう思い込んでいました。
ですが、これまで15年間ほどこの業界に携わってきた中で得られた気付きの一つとして、プログラムといった技術的な要素も重要ですが、それと同等かあるいはそれ以上に、“システムは、それに関わる全ての人と人との繋がりで動いている” ということを感じます。
ここで言う「人」とは、一緒にシステムを作る当社内のエンジニアは勿論のこと、実際にシステムをお使いいただくお客様や、開発の過程で関わる他チームや他社の方々、果ては海の向こうのoffshoreメンバに至るまで、そういった全ての人と人との連携を指します。
結局のところ、どれだけ技術やプログラム言語が高度に発達しても、それらを用いる人と人との間の繋がりが脆弱では、そこから生み出されるシステムも不具合だらけだったり、使い勝手が悪かったり、お客様の望んだ内容になっていなかったりと、問題を多く抱えた物となってしまいます。
このことから、私は日頃の業務の中で、楽しみを見出すことを心掛けています。
一例として、会議の中で些細な冗談を挟む(冗談を言った瞬間に顰蹙を買ってしまう会議も中にはありますので、あくまで雰囲気次第で)といった小さな物でも良いのです。
特にお仕事となると、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、時には苦しいこと、嫌なこと、やりたくないことも当然ながら出てきます。だからこそ、小さくても楽しみを見出し、それを他のメンバと共有することが共に関わる人と人との円滑剤として機能し、最終的には完成度の高いシステムの礎となりつつ、同時にお客様への信頼にも繋がっていきます。そしてそれこそが、私達エンジニアの本領であると考えます。