めんたいこ(明太子)

 塩蔵されたスケトウタラの卵巣(主にたらこに加工されたもの)を唐辛子の調味料に漬け込んだものを「辛子明太子」と言います。関東以北では「辛子明太子」をたんに「明太子」と呼びます。又、関西より西では「たらこ」を「明太子」と呼ぶようです。70年頃までは関東では九州のおみやげ品のイメージが強い嗜好品とされていましたが、80年にかけて急速に関東でも流通するようになり今日は全国的にどこの店頭でも見かけるようになったようです。夏の食欲減退の時期にはごはんに乗せて頂くと、おどろくほど食が進むという体験をお持ちの方も多いと思いますが、明太子はたらこの持っ栄養素に加えて唐辛子の辛味成分カプサイシンの働きで肥満予防や老化防止にもなると言われています。

 

明太子の由来は
  • 韓国ではスケトウダラを「明太(ミョンテ)」と呼び、乾燥魚や塩辛にして珍重していたようです。特に朝鮮半島東岸ではスケトウダラが獲れると「たら(明太)」よりおいしいその卵を取り出して塩辛を作っていました。これに唐辛子をまぶして保存したものが明太子の始まりと言われ、朝鮮半島から満州に住む人々にはキムチと共に食卓にはなくてはならない味だったようです。これに戦後韓国から引き上げて来た人達が、日本でも食べたいと工夫をこらして作り出した物が現在の明太子だと言われています。
おいしい明太子は
  • 現在さまざまな味、さまざまな辛さの明太子が出回っていますが、本来の明太子は舌先から喉の奥まで焼け付くような辛さが持味と言われています。しかし全国的に流通するようになると日本の気候、風土、嗜好に合わせてよりマイルドであっさりした味付けのものも好まれるようになってきています。

  • じっくり調味液に漬け込んで、辛味の中にもまろやかな旨味が感じられる本漬の辛子明太子は流通量も少なく価格も高価です。しかし、たらこと違ってそのままで食べることが多いので、化学調味料を多めに使用して味の丸みを出そうとしている明太子は、やはり本漬のものにはおよびません。

  • 明太子の中にはきざんだ昆布を一緒に漬け込んだものなども見掛けますが、味をまろやかにする工夫としては評価できても本漬の明太子に比べるとまろやかさの質がちょっと違います。

選ぶ目安は
  • 今回取り上げました「たらこ」も「明太子」も日本の伝統を踏まえて工夫された加工食品ですので、品質は概ね値段相応と言えると思いますが、「たらこ」でしたら「釣り物」、「明太子」でしたら「本漬」の物も一度は試されてみる価値はあると思います。

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