年取り魚

 大晦日この日に縁起物として年越しそば(地方によって、運気そば、福そば)を食べ、お正月にご馳走をといわれるご家庭が多いと思いますが、地方によっては1年間の無事を感謝し来年の吉を祈りながら、大晦日にご馳走をいただきます。
 その時のご馳走のひとつに「年取り魚」があります。年取り魚は糸魚川・静岡構造線を境に大きく分けて、東日本では、「鮭」、西日本では「ぶり」といわれています。
 鮭は身の色の赤でめでたさを、ぶりは出世魚で縁起がいいとされています。又、鮭やぶりの他に新潟県上越地方では「年納め」にかけて「サメ」を秋田県では頭付きはたはた寿し、熊本県阿蘇地方では頭付きの「イワシ」などがあります。
 少し前までは、青森・山口・島根・長崎・福岡など各地で新しい年が大きく成長しますようにと年取り魚に「くじら」が使われていたようです。
 今回取り上げた「なめたかれいのお吸い物」は岩手県の県央地方の年取り魚です。
 皆様も今年は年越しそばの他に一年の無事を感謝しつつ「年取り魚」を召し上がってみてはいかがでしょうか。

 

<その11>「なめたかれいのお吸い物」(岩手県)

材料

(4人分)

清まし汁

なめたかれい (切り身)2切 だし 4,1/2C

セリ 1/2束 小1

梅花人参又は梅麩 8枚 薄口醤油 小1

ゆず・片栗粉・塩 少々 みりん

だしの取り方

  • 水6C
  • かつお節15g
  • 昆布1枚(10×20cm位)
  1. 鍋に水を張り、切り込みを入れた昆布を入れます。
  2. 鍋を弱火にかけて、ゆっくりと温度を上げていき沸騰直前に昆布を取り出し、盃一杯位の差し水をしてからかつお節を入れます。
    *濁ったり、えぐみを出さない為です。
  3. 再び沸騰したら火を止め、かつお節が鍋の底に沈んだらこし器でこします。

なめたかれいのお吸い物

  1. セリはよく洗ったあと根を切り、長いままでゆでます。1〜2本取り半分に折って結んでおきます。
  2. 人参は3cm位の長さに切り、梅花形に包丁を入れ、2〜3mmの厚さに切っておきます。(梅花の型で型抜きすると簡単です。)
  3. なめたかれいの切り身は注意深く骨をはずし、1つの切り身を4つに切り分けます。皮をひいた後かるく塩をふり、少しおいてから水気をふき取り、薄く片栗粉をまぶしておきます。
  4. だし汁に調味料を入れ、あたためておきます。
  5. 鍋に水を入れ沸騰したら火を弱め、片栗粉をまぶしたかれいを入れて火が通る位にゆであげます。
  6. かれいに火が通ったらお椀に、かれいを2つ、清まし汁であたためたセリ、梅花人参を盛り付け、あたためた汁を入れます。
  7. 最期に松葉に切ったゆずを上にのせ、召し上がって下さい。

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